社会人になってから国内一人旅をする楽しさを知って、ときたま（軽率に）出かけていくわけだけど、未だに新幹線に乗るときは新幹線改札を弾かれないかと言うドキドキから逃れることができない。

新幹線に乗るためには隙を生じぬ二段構え（飛天御剣流）で改札を通過する必要がある。その二段目に、いつまで経っても慣れることがない。笑。

わたしにとって新幹線と言うのは「年に一度（主に夏）、祖父母の家に行くための交通手段」であって、とても特別な乗り物だった。新幹線の切符を予約してくれるのは父または母だったし、祖父母の家（両親にとっては実家）に連れていってくれるのは母。

基本的にわたしの家族は車移動が多かったので（妹が産まれてからも、ベビーカーを押して電車に乗ったなんて言う記憶が無い）、電車で出かけること自体が特別だったし、中でも新幹線なんか祖父母の家に行ける特別中の特別だ。

一人旅に目覚めてからの交通手段は安さを重要視してきたから、どうしても夜行バスやLCC飛行機を選びがち。年を重ねて、さすがにもう4列シートの夜行バスは選ばない（選べない）し、時間をお金で買うことを選択できるようにもなったけど、「ナントカと煙は高いところが好き」とはよく言ったもので旅を考えるときはとりあえず飛行機に乗りたくなってしまうし、 LCC でやりくりできないか考えるクセが抜けないのだ。家賃がクレジットカード決済で、あっという間にゴールドカードになったから空港のラウンジも使えるし、なんかラウンジにクレカ提示するだけで入れるの、ちょっと優越感がある（5歳の脳みそ）。

慣れるには場数を踏むことが必要なので、しばらくは新幹線の改札を前に緊張する旅が続きそうな気がする。わたしには「一人で新幹線に乗る」という経験値が足りないから、新幹線を押さえるのもへたくそな気がする。何なら〇〇新幹線ごとにアプリが違うとか切符の押さえ方が変わるとか勘弁してほしい。仲良くしてよみんな。

ちなみに今年はまだ何度か遠征をするつもりで、新幹線に乗る機会が増える予感がしている。改札で引っかからないようにがんばりたい……笑。おしまい。