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[旅記]孫六兼元に会いに行く岐阜県関市の冒険 – 2024年8月
こんにちはタチバナです。
さすがにアクセスがいいとは言い難く、どうしようかずっと迷ってたんだけど今年はちょっとした新選組イヤーだし会津にも行くつもりだし、「”次回こそ”なんてない」ってここ数年で思い知ったので、岐阜県は関市まで往復夜行バスの日帰り遠征をキメてきました!帰ってきて翌日はそのまま仕事だぜ(一回自宅に帰ってシャワーはあびたけどね)。
なお仕事から帰ってきたあとは泥のように寝ました。もう若くない。
ここ最近は夜行に乗るとしてもコクーンという後ろの席を気にせずがっつり席を倒せるゆったり系のバスを選んでいたので独立3列シートは久々。独立3列のバスの旅、できなくないけどやっぱり乗るならコクーンがいいかな(本当は DREAM SLEEPER に乗ってみたいので、来年くらいに予定を立てたいなーと思っています)。
目次
朝ご飯は朝マックで
夜行バスって目的地最寄りまでお安く運んでもらえるのはいいんだけどいかんせん早朝に着きすぎるって言うのが一つ難点としてあって、今回は伝承館最寄りの関シティターミナルではなく美濃太田の停留所で降りて、朝5時から開いているマクドナルドで朝マック食べながら時間を潰しました。
『刀剣画報』の「関と赤坂の刀」の号をリュックに忍ばせていたのでそれを読んだりちょっとうつらうつらしたあとは、前平公園駅から長良川鉄道に乗ってせきてらす前駅で下車します。
春日神社でご挨拶
遠征に行く時は、まず最初に最寄りの神社でご挨拶するのが私の遠征ルーティン。今回は関鍛冶伝承館さんの近くにある「春日神社」へご挨拶に行きました。関鍛冶の守護神なんだそうです。
御朱印は書置きが置いてあって賽銭箱にお金をいれる形でしたが、その場に筆ペンがあって日付を書き込めるシステム。これはこれでいいですね。思ってたより上手に書けました。
せきてらすにて
伝承館に行く前にせきてらすの開店時間(9時)に並び、噂の孫六兼元コラボの日本刀アイスも食べました。「アイス」と聞いて普段想像する洋風のものではなく、和菓子を凍らせて作った感じのもの。地元の高校生が発案し、刀匠監修のもとで老舗の和菓子屋さんが作り上げた新名物なんだとか。すごいねぇ。
ちなみに孫六ビールは土日限定販売なので在庫があっても買えず残念でした。急遽かつ夜行バスの運賃を加味して決めた日程なので、孫六ビールを買えなかったり定休日のお店が結構あったりしましたが、まぁそこはしょーがないですね。
関鍛冶伝承館
アイスを食べていざ関鍛冶伝承館へ。先日ゲームに実装された審神者証を物理的に作ったので(工作大好き審神者)、ちょっと前から持ち歩いています。こういう写真が撮れるの、すっごくニヤつく。おれ審神者やってんだ!
ちなみにこの審神者証、スマホにかざすとアプリが起動できる仕様になってます。サンキューインターネット。
関鍛冶伝承館で出会った兼元たちは刃文の三本杉や五本杉が本当に美しくて、斉藤道山の刀とか細川家ゆかりの兼元とかもいてとても面白かったです。一階の展示室には蛍丸復元プロジェクトで打たれた影打なんかもいました。現代(平成や令和)に打たれる刀たちの存在は、いつどこで出会っても不思議な感覚に陥ります(DNAにるろ剣が刷り込まれてるせいで「剣は凶器、剣術は殺人術」というワードが頭にこびりついている)。
先着5000名の冊子配布にはあとちょっと間に合わず、でも「あの三本杉の見事な刃文を拝めたんだからいいよね」と思っていたんですけど、私が行った2日後に解説ページがWeb上に公開されたらしく(アクセスは現地のQRコード限定)、いやそれはさ……解説本が無くなったのと同発で出して欲しかったよね……って気持ちです。
この辺の采配は伝承館側のご厚意的なものなんでしょうけど、行った日によって受けられる待遇が天と地ほども違うとリピーター獲得には繋がらないと思うぞ……と、負け惜しみ程度に言っておきます(※私が関市にまた訪れるかどうかはまた別の話ですが)。
↑これは一階の展示室にあった刀身に源氏物語の和歌が彫られてる刀身。
関市内をめぐる
さて、今回はかなり急に決めた遠征のため下調べもせず、関鍛冶伝承館の後で何をするかを全然決めてなかったので、せきてらすで電動自転車を借りて関市在住の有志によるおすすめポイントのツイットを参照しながらまわりました。有志による地元マップは本当に頼りになります。いざ地元で何かがあったときにこういうことをできるだろうかと考えると大して思い浮かばないので、ありがたい限りです……。
関善光寺、うなぎの孫六、貴船神社、カフェ・アダチ、重竹遺跡(兼定屋敷跡とされる場所)、珈琲屋らんぷ、梅龍寺、関牛乳をめぐり、関駅前のポケふた(ウッウ)もしっかりチェックして、せきてらすの隣の岐阜関刃物会館で新しくハサミを一つ買って17時。大体の施設は17時には閉まってしまうので、自転車を返却してマーゴの湯に向かうことにしました。
自転車は10時半に借りてから最大17時(せきてらすが閉まる時間)までで500円。やす。価格設定がバグすぎ。知らない土地を回るとき、スマホを設置できる自転車だと助かりますね。関市は道が結構平坦だったのですが目的地が不安になるほどまっすぐ行った先に表示されていることが多かったので、日陰に入るたびにグーグルマップで道を間違えてないかチェックしてました。
10:55 関善光寺
善光寺の御朱印と、孫六の鐘の御朱印をいただけます。孫六の鐘の御朱印をお願いすると、この鐘を鳴らすこともできます。3回鳴らすと聞いてやってみたんですが1発目を強くたたきすぎてしまい反省です……サーセン……。
12:00 ランチ/うなぎの孫六
今回は予定をギチギチに詰めていないこともあり、ちゃんとご飯を食べる余裕がありました。ほかのオススメ店もあったようですが、すぐに見つけられた「うなぎの孫六」さんで鰻丼をいただきます。鰻食べたの超久しぶりでしたが美味しかった……たまにはいいですね。
12:45 貴船神社
貴船神社と言えば龍神様(高龗神は降雨・止雨を司る神様)と思って、案内板が出ていたのでこちらにも立ち寄りました。関市の貴船神社の御祭神は美都波売之神、旧称は「八龍社」や「八龍大菩薩」とのことで、急に参拝を決めたのでその辺をちゃんと調べられてなかったのは反省点です。こちらでも御朱印をいただきました(ここでは御朱印帳に直に書いていただけました)。
13:15 カフェ・アダチ
せきてらすにここのドリップコーヒーが売られていて、お店どのへんかな?と調べたらチャリなら行けそうな距離だったので行ってみることに。貴船神社参拝のあと不安になるほど道なりをまっすぐ進んで辿り着いたカフェ・アダチ。店内がとても素敵な雰囲気。コーヒーゼリーオレをいただいて一休みです。
14:25 重竹遺跡(兼定屋敷跡)
遺跡とかにはあまり詳しくはないんですが、昭和56年の重竹遺跡の発掘調査により鍛冶屋敷跡(刀匠二代兼定の屋敷とも推定)が発見されているそうです。それがこのあたり。
二代兼定と言えば歌仙兼定を打った御方、之定殿ですね。
ちなみにこの御屋敷跡、周りはほぼ田んぼなのもあり、ちっこいカエルがたくさんいました。土と落ち葉に擬態してるから踏まないようにするのがたぁいへん。ちっさいトカゲの姿も目視で確認しましたが、みんな長生きするんだよ。
14:45 珈琲店らんぷ
お屋敷跡(とされる場所)は不安になりつつまっすぐ進んだ割りには「ここかぁ……」としみじみしてすぐ終わったので、また20分は自転車をこがねばならないのですが(電動自転車なので大変とかではないんですが)、さて次はどうするかなぁと考えて、せっかくならと「珈琲店らんぷ」の限定メニュー、パンナコッタとクリームソーダを食べにいきました。
クリームソーダがあほのサイズで笑いました(ほめてます)しパンナコッタも美味しかったですが、新人のバイトちゃんがメニューを見てもいないわたしに対して水を出すと同時に注文を聞こうとするのでさすがにちょっと「おいおい」って思いましたし、メニューも通常メニューの冊子しか持ってきてくれなくて「え、メニューこれだけ?」って空気を出さないといけなかったし、店長っぽい人とバイトリーダーっぽい人がレジ付近で客(わたし)に聞こえる声量で盛大に愚痴りまくってたのもどうかと思いました。あのねぇ、そういうのは裏でやるもんだよ。
カウンター席に座ったのがダメだったのかなぁ……と思ったりもしたし、そんなマイナスなことをわざわざ書かんでもと思う方もおられるでしょうが、まぁ旅の記録のひとかけらとして許してくだされ。
15:40 ポケふた(ウッウ)
元気があったら小瀬鵜飼も興味あったんですけどさすがにもう太陽に体力を吸われまくりでデロデロだったので今回はパス。ともあれぴったりなポケふたが設置されてました。7/27に設置開始だったのでタイムリーでしたね。
最終地点・マーゴの湯
夜はマーゴの湯っていうスパ銭で一日の疲れをいやしつつ、夜行バスに備えてゆっくりしました。利用料は大人800円でタオルのレンタル(フェイスタオルとバスタオルのセット)が400円ほど。お手軽ですね。
ちなみに、今回の最終的な往復夜行バスの遠征の決め手はこの「マーゴの湯」でした。市内をどうまわるにしろ(市営のバスを使うのか徒歩なのか自転車を借りれるのかなど)、大半の時間は外にいて汗だくになることは想像にたやすく、かと言ってさすがにボディシートだけでどうにかしてバス乗車ってことはしたくなかったので、マーゴの湯がなければ今回の遠征は行ってないです(マジ)。
マーゴの湯は関駅まで歩いて30分くらいの距離にある施設で(時間帯によってはバスも出ている模様)、隣には大きめのショッピングモールやスタバもあり、夜行バスまでの時間つぶしにもちょうどよさそう、というところで来訪決断の決め手になりました。
小中学校は片道20~30分の徒歩通学だったので多分大丈夫だろうと思いつつも、いざやってみたら駅に向かうための田舎の夜道を30分歩くのはさすがに心許なかったので、次からはもうちょっと考えようと思います……w そこそこに暗い最短ルートではなく、少し遠回りすることになっても車通りがあり、ご飯屋がある程度の間隔で並んでいる大通りを歩きました。
こういうスタバ(モールやビル内の一画に入ってるんじゃなく、最初からスタバとして建てられた店舗という意味)を見ると地方遠征来たわ~~~~~って感じしますよね。しませんか?
おわり
そんなこんなで朝5時半に岐阜について翌朝5時半に新宿に戻ってきた超絶急な遠征が終わりました。帰りのバスの中ではおやすみ3秒でしたが(バスタ新宿に着くまで全然起きなかったし新宿に着いたって感覚をつかむのに数分かかった)体は結構バキバキだったので自宅までの帰り道が一番しんどかったなーw
というか岐阜って思ってるよりずっと広いんですよねぇ。もう少し気軽に行ける距離だったら関ヶ原のできたてのポケふたも見に行けたのになーと思いましたけどさすがに無理でしたし、最初にこの日の予定を考え始めたときは夜行バスで美濃太田についたその足で片道2時間かけて高山に行ってスタバのお高いマグでも買おうかなとトチ狂ったことを一瞬考えてやめたので、改めて飛騨高山方面にも行ってみたいなとちょっと思うのでした。高山滞在30分はさすがにアホだと気づける程度の頭でよかったです(本当に)。
2024年は土方歳三資料館に行って刀ステ心伝を観て京都に行って関鍛冶伝承館に行って、さぁ次はいよいよ会津へ行く予定です。今からとても楽しみです。
おしまい。
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