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[旅記]北陸新幹線で行く加賀百万石の冒険 – 2024年5月

こんにちはタチバナです。思い出したように昔の旅記を更新する2025某日。以降の文章は「あとは写真を用意するだけ!」の状態で寝かせておいた加賀百万石の旅記です。
目次
はじめに
刀剣乱舞がリリースされて以降、おかげさまで行動範囲がだいぶ広がった中、天下五剣が一振り・大典太光世をはじめとする加賀藩前田家にゆかりのある刀剣が展示されているというので、どうするかさんざん迷った挙句に石川県への来訪ロックを解除してきました。
何事も「次がある」とは思ってはいけないというのはここ数年で嫌というほど思い知ったことの一つだけれど、刀剣や国宝なんかの展示もその一つです。「大典太光世(国宝)」が石川で展示さるのは2015年ぶり、さらに「大典太光世(国宝)」・「前田藤四郎(重要文化財)」・「富田江(国宝)」の三振りが同タイミングでお目見えするのは57年ぶりとのこと(わたし個人としては、大典太光世には2019年の福岡で会ってます)。
「刀剣乱舞」というコンテンツに出会ってからというもの博物館や美術館って結構フットワーク軽いのかなって思うことは多いけど、それでも国宝は年に2回以内、展示は60日間以内というルールがあったりして「次いつ展示されるのか」は本当に「その時」を逃してはいけないのです。
わたしは刀剣乱舞では左文字と細川家と福岡一文字に足を突っ込んでるオタク(審神者)だけれど、今回なぜ石川まで行ったかというと1月に刀剣博物館で「稲葉江(国宝)」を見たからです。
多分、自分で思っている以上にチームとかグループとかユニットとかニコイチとかいうものに弱いんですが、どうも2024年に新たに実装された「富田江(国宝)」というのは「稲葉江(国宝)」と「双璧をなす」と言われているらしく、そういうの、オタク心にぶっ刺さるんだよな~~~~~って思った次第(単細胞ともいう)です。
予定の組み立て方
2024年3月16日に北陸新幹線の福井・敦賀が開通したのは記憶に新しいですが、今回初めて北陸新幹線に乗ってみました。今回のことをきっかけに、日本地図の中でも苦手エリアの中部北陸を克服していきたい所存です(めったに……行かないから……)。行けばわかる。何事も体験することが大事です。
どうするか(本当に行くか)を考え始めた時点で5月の土日は結構埋まっていたので、まずは東京から金沢までの移動時間を確認しました。
調べてみると、北陸新幹線で東京から金沢までは片道2時間半ほどで、最終の新幹線は21時。博物館や美術館や神社仏閣などは大体16時~17時で閉まることが多いので、仮に21時ギリギリまでの滞在とした場合でも、目的地を巡ってから夜ご飯を食べる時間もありそうです。
京都日帰り(東京→京都は片道2時間半くらい)の実績を持つ自分としては、これは日帰りでいいだろうと結論付けて日帰り遠征を強行突破することにしました。
片道2時間半の北陸新幹線
眠い目をこすりながら(5時起き)、無事に新幹線に乗車。今回乗った「かがやき(7:20発)」は、なんと座席に枕つきで、気が付いたら長野だった(8:40頃)し、その後も気が付いたら富山を通過していた(9:20頃)し、つまり道中ほぼ寝ていたら金沢に到着してました(9:45着)。

今回作ったマップはこんな感じ↓で、行けたのは赤丸の範囲内。緑の丸のところ2か所(加賀藩前田家墓所と卯辰山公園)は移動時間的にもちょっと厳しかったな~というところです。

卯辰山公園とか、ちょうど去年が卯年からの今年は辰年なので行けるといいなーなんてことも考えたのですが時間は有限でした(それはそう)。
東京から金沢まで片道2時間半、タイムリミットは新幹線乗車の19時。金沢の滞在時間は約10時間なので細かいところまでは巡れていませんが、尾山神社参拝、石川県立美術館、天徳院、兼六園、金沢城公園と滞在時間の割にはいろいろ回れたんじゃないかと思います。
10時間もある!って最初は思うけど、意外と10時間ってあっという間にすぎるのよね。


10:30 尾山神社参拝
今回は日帰りのため、現地についてまずコインロッカーとかホテルに荷物を預けるといったことが不要だったので、到着したらすぐに動き始めます。


まずは石川県立美術館の手前にある「尾山神社」で日帰り遠征のご挨拶です。
11:00 石川県立美術館
尾山神社から美術館は徒歩圏内なので、そのまま歩いて美術館に向かいます。


県立美術館での刀剣乱舞コラボ(パネル展示)は大典太光世、前田藤四郎、富田江の三振りですが、展示としては白山吉光も別の展示室にいたので、結果として四振りに会えました。
展示されているものの写真自体はNGでしたが、御供写真の撮れ高が高いのなんの。Google Pixel 7 Pro が大忙しよ。

12:30 天徳院
加賀三代藩主・前田利常公が、正室であった珠姫様を弔うために建てたお寺です。珠姫様は、わずか3歳で加賀に輿入れして14歳で結婚、その後10年の間に8人の子を産み、24歳の若さで亡くなったお姫様とのこと。
24歳で子供8人って1ミリも想像もつかないのですが、その短い人生の間にたくさんのものを残されたのだなぁと思う反面、自分の(今の私の)人生ってなんなんだろうなとも思ったりもします(ドネガティヴ)。


からくり人形劇 「珠姫・天徳院物語」の映像も見ました。来訪時間次第では実際にからくりが動くのを観れる回もあるようです。

天徳院の敷地内の緑たちがあまりにも美しくて、「緑」というものはこんなにも美しいのかと惚れ惚れしました。
13:45 ランチ「春甚」にて
時間を気にしつつ行きたいところに全部行くために歩き回っているとご飯を食べる余裕などないのが旅のセオリーなのですが、今回はちょっと時間ができたので移動のさなかにランチを食べました。Google Map でお寿司が食べれるところを検索して見つけたのが「春甚」さんです。
「なでしこ定食」、これで800円!!!さすがに価格設定がバグすぎる。東京だったら1500円はする(絶対する)。

レビューを見たら「大将の口が悪い」みたいなのが多くてw、ビクビクしながら行きましたけど噂のそれには遭遇せず、美味しく定食をいただきました(一安心)。
14:30 兼六園
今回の旅の目的は加賀前田藩ゆかりの刀剣たちに出会うこととゆかりの地を巡ることなので、この時点で7割くらいはミッションクリア。せっかくだし行ってみるかーということで兼六園にも行きました。





天徳院につづき、兼六園を歩いてる最中もずっと「緑ってこんなに美しかったっけ」と圧倒されてしまいました。昨今、わたしの中では緑色がとても好きな色なのですか、ますます緑色のものを買う手が止まらなそうだなって思います。

17:00 JIMOTO Made のコースター買う(スターバックスにて)
スターバックスのJIMOTO made という、各地の地元産業(焼物文化など)とコラボしている商品ラインがあるのですが、その中の一つに加賀の九谷焼があります。マグカップ4種とやコースター4種があるので、そのうちのコースター2枚を購入しました。
コースター1枚で2,300円するんだけどw、まぁ地元の職人の手塩にかかったものと思えばお安いのでしょう、多分。
マグカップが237ml(ショートサイズと同じくらい)で5,700円とかするので、流石にひよってコースターにしました(我が家にはすでにマグカップがアホほどあるという理由も一応あります)。
18:00 寿司食べる
刀剣を見たり神社に行ったりというのを目的に遠征すると、だいたい17時くらいまでには目的の施設が閉まるので、新幹線の時間まで2時間ほどあります。
北陸に来たのにお魚を食べないのは嘘なので、駅ビルの中にある回転寿司「すし玉」でお寿司を食べました。美味しかった!

おわり
滞在が10時間しかないわりに結構回ったし昼も夜もご飯を食べたよなぁとは思うけど、行かなかった神社や行けなかった場所、食べたかったものもたくさんあるのでリベンジもしていきたいです。
金沢での旅は、全体を通して今自分がここにいることも、戦国や戦争の世を潜り抜けた刀剣たちに会えることも、ほんの些細な偶然が積み重なった奇跡なのかもしれないなぁと思うなどしました。
前田家ゆかりの三振りが同時に出るのは57年ぶりというお話、白山吉光が展示されていた部屋にあった「本阿弥光徳 刀絵図」の説明文に「〇〇により焼失」みたいな表記が多かったこと、天徳院で利常公の正室の珠姫様の生涯(7人の子宝に恵まれ、夫婦仲もよく、けれど享年24歳)を聞いたことなど、なんだかこう、総合的に振り返ってみてもやっぱり思うところはありますよね。
金沢遠征の時点では「ポケふた」を調べてから行くっていう習慣が身についていなかったので、ミロカロスのポケふたがある場所の目と鼻の先まで行ったのにスルーしてしまった……!というのがかなり悔やまれるところです。
なんなら通過地点だった富山には一番大好きなポケモン、アブソルのポケふたがあるらしいのでそれも見に行きたい……北陸方面には全然足を運べていないので、これから行く頻度を増やしたいなぁと思います。
おしまい!
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